iPhoneのテザリング有効無効の判定方法と、ワイモバイルでテザリング出来ない理由

一般的には、

テザリングの有効無効は、キャリアが設定している。ソフトバンク網では、テザリングは無効になっている

という理解なのですが、実際には違うようで、”テザリング”という行為をオプションサービスとして販売をするために、端末側に仕組みが入っています。

 

その端末側の仕組は、テザリングを有効にする際に、APNを切り替えるという力技。切り替え先のAPNは、テザリングオプションの申込されたSIMのみ利用可能になるというもの。

 

APNの設定は自動化がすすんでいます。使用するAPNの一覧を内蔵しているようで、接続されているSIMのICCIDを参照して適切なAPNを選択するようになっています。テザリングの切替時も同様。

 

この時問題になるのが、MVNOSIMカードは借りている元のものなので、自動APN設定だと元キャリアのものになるため、MVNOの設定が出来ません。なので、手動でユーザにAPN設定をして貰う必要があります。

  

テザリングの扱いが端末によって異なることが問題です。

 

最近のAndroidでは、手動でAPNを設定しているときは、テザリング用のAPNを別途必要としないという動きをするようです。

 

ところがiPhoneでは、テザリングの設定はあくまで自動APN設定からしか出来ないようになっているようです。

 

iPhoneではSIMカードの内容によりキャリアバンドル(carrier.plist)を読み込む。※自動設定のための設定が入ったファイル。【アップル社が一元管理】

USIMプランのSIMのICCIDはSoftbank(8981200)となっていて、YMOBILEに割り当てられたICCID(898100)ではない。

・Mobile Network Codeが44020でソフトバンクと同一になっている。且つ、ワイモバイルとして認識出来るように設定されている、44020-GID1_01FFFFになっていない。

 

結果、iPhoneではソフトバンク網と認識して、ソフトバンクのキャリアバンドルが読み込まれる。そのため、テザリング用のAPNとしてソフトバンクのAPNを参照してしまう。