Xenを使う(完全仮想化)-DomUの作成 (Windows2000)

ホストosがLinux(x64)でも、完全仮想化の場合は32bitのosが動くらしい。
結論からいうとWindows2000Proで成功しました。しかも不思議なおまけつき。

手順

  1. Windows2000のcdイメージをハードディスクに作成する。
  2. LVMでdomUパーティションを作成する。
  3. VirtualMachineマネージャでdomUを新規作成。
  4. 起動&インストール。

手順の中でやったこと。

1.Windows2000のcdイメージをハードディスクに作成する。

 Windows2000のcdをマウントし、イメージを作成する。コマンドは下記のとおり
 dd if=/dev/cdrom of=/home/myname/windows2000.iso

2.LVMでdomUパーティションを作成する。

 論理ボリューム管理で新しくボリュームを切り出す。
 ↓こんな感じ

      • LVM(VolGroup00)
        • / (LogVolDom0Root) 10GB
        • swap (LogVolDom0Swap) 1GB
        • / (LogVolDomU01) 10GB
3.VirtualMachineマネージャでdomUを新規作成。

 マネージャを使ってdomUを新規作成する。方法は下記参照。
 http://www.linuxmania.jp/xen_centos5.1.html#full_virt

4.起動&インストール。

 仮想マシンコンソールを起動して、インストールを実施。
 ところが、再起動のタイミングで、cdromが見えなくなるらしく、途中でコケます。
 仮想マシンのファイルを手動で書き換える必要があります。

  • 書き換えるべきコンフィグの場所は下記のとおり(※要ルート権限)

 /etc/xen/domUマシン名

  • 書き換えの場所

 boot = "c"
 → "c"でHDD起動、"d"でCD起動

 disk = [ "phy:/dev/VolGroup00/LogVolDomU01,hda,w", "file:/home/myname/win2k.iso,hdc:cdrom,r" ]
 cdrom ="/home/tatsuo/win2k.iso"

 → diskのエントリを増やして、isoをマウントしてます。「hdc:cdrom」と属性の指定をした上で、[cdrom=]で明示的に指定をしないといけないらしい。
 【注意】
 途中でコケてしまったあと、続けてWindowsを修復インストールするとおかしくなるので(ネットワークが全て無効)、
 必ずフォーマットからクリーンインストールを行う必要があるようだ。

不思議なできごと。

 パフォーマンスをはかってみました。そしたら、大変な事が。

 「ディスクアクセスが速過ぎる。」

 仮想化するとディスクアクセスは相当遅くなるはずなんだが、
 どんな原理なんだ?キャッシュに入り切らない程のサイズでも速い。